◆フランチャイズの利用

もくじ>I 新事業の開拓>5 フランチャイズの利用

 現在では、様々な分野においてフランチャイズ展開ビジネスが活発で、フランチャイズ・チェーンに加盟して事業を始める方が増えています。それに伴い、加盟店とチェーン本部との間でフランチャイズ契約を巡る様々なトラブルも発生しています。
 経済産業省により、以下のようにフランチャイズ・チェーンに加盟しようと判断した際に注意すべき主な点がまとめられています。

◎各加盟店は、独立した事業者です

 フランチャイズ契約は、加盟店とチェーン本部がそれぞれ独立した事業者として、各々の責任において締結するものです。契約に際しては、独立した事業者としての自覚を持って判断をする必要があります。
 また、フランチャイズ・チェーンに加盟しても、事業が軌道に乗るまでには一定の時間がかかることが多く、「すぐに利益があがる」といった楽観的な見通しは持つべきではありません。事業であるからには、リスクがあることを認識し、その心構えを怠ってはいけません。
 フランチャイズ契約は、チェーン本部があらかじめ用意した事業内容を加盟店が受け容れる契約であること、また、契約期間が比較的長期にわたることが多いことから、加盟店が適切な情報を得た上で、その内容を十分理解して契約することが重要です。十分納得のいくまで、本部から説明を受けることが重要です。
 フランチャイズ契約を締結する前にチェックすべきポイントとして、中小小売商業振興法に基づく、情報の開示項目が定められています。
 また、公正取引委員会では、独占禁止法に基づき「フランチャイズ・システムに関する独占禁止法上の考え方について」を公表し、契約前に開示することが望ましい項目を示しています。
 経済産業省と日本フランチャイズチェーン協会では、各チェーン本部毎の事業概要や契約内容(加盟金、経営、指導、契約の期間、更新、解除等)をデータベース化した「ザ・フランチャイズ」インターネット上で公開しています。


⇒公正取引委員会 http://www.jftc.go.jp/

⇒(社)日本フランチャイズチェーン協会 http://jfa.jfa-fc.or.jp/

⇒(社)日本フランチャイズチェーン協会/ザ・フランチャイズ  http://frn.jfa-fc.or.jp/


◎最後に

 フランチャイズ契約に関するご相談は、お近くの商工会議所・商工会、又は経済産業局などの相談窓口をご利用ください。

目次に戻る