[まちの元気じるし] 八 千 代
名立商工会(商工連ニュース21年6月号掲載)
![]() 松井さんご夫妻 |
八千代 (うみてらす名立内) 営業時間:10時〜18時 定休日:第二水曜日(8月を除く) 〒949-1602 新潟県上越市名立区名立大町175-8 TEL:025-537-2232 |
八千代は、昭和31年に母の千代さんが小料理屋を開いたのが始まりでした。ご主人の代になり、定食や地魚料理などをメインにした食事処へと衣替えをしました。 「もともと料理が好きだったのと、子供の頃から親の働く姿を見てきたので、自然とこの道に入りました。店舗を新築したのが今から24年前。ちょうど末娘が産まれた時で、店は夫婦だけで切り盛りしていたので手が足りず、本当に大変でした。わんぱく盛りの子供達は、常連のお客さん達に育ててもらったようなものかもしれませんね。」と、当時を懐かしそうに話してくださいました。 |
2000年のうみてらす名立オープンの際に、地域観光の一助になるならとテナント募集に手を挙げました。現在、従来店舗は宴会など予約の方のみとし、館内の店舗を主に営業しています。 ご主人自ら漁港で買付けてくる鮮度抜群の食材で、地域の特徴を活かした料理が出来上がります。中でも、七種類の魚貝が盛られた「漁師丼」は味はもちろんのこと、彩りも鮮やかな一品。その他カニのむき身をトッピングした「海鮮ラーメン」など、磯の香り漂うメニューを堪能することが出来ます。 母譲りの料理の腕前。それと並ぶように絵を描くのも得意で、名立名産のアワビを使った駅弁ならぬ、道弁あわびめしの掛紙のデザインもご主人によるものです。 「絵はただ好きで描いているだけ。」と謙遜しますが、センスあってのものであり、いずれにも秀でた才能が発揮されています。 |
![]() 漁師丼 |
![]() |
店内カウンターの様子 |
宴会がある日は、二つの店舗を行き来し大忙しです。施設休館日が年に11日しかないため、なかなかゆっくり休む日も持てません。 しかし、多忙な毎日にも係わらず、疲れ知らずなご主人。還暦を迎えたとは思えない若さの秘訣は、気の合う“わるい”仲間と頂く美味しいお酒のようです。それが健康のバロメーター。明日への活力になっているのかもしれません。 「自分は商工会の役員や他の会の役なんかもあって、何かと店を空けることも多くてね、女房には苦労をかけています。たまに近くの温泉へ出掛けるくらいで、もっと休みたいだろうに、本当によくやってくれています。」と、奥さんへの労いと感謝の気持ちを言葉にされました。 |
![]() |
四季折々に山海の恵みが楽しめる名立区。積極的にその魅力を発信していこうと、一昨年、商工会と観光協会が、うみのまち名立四季料理「四彩海鮮」を企画しました。これは、参加する飲食店それぞれが、季節限定のメニューを考え、自店で提供するというもの。八千代を始め、各店で好評を得ています。 |