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商工連ニュースにいがた掲載記事

[まちの元気じるし](株)伊平板金工業所:北条商工会(商工連ニュース14年8月号掲載)

柏崎市から小国町へ抜ける国道291号沿いに北条という地名があります。戦国大名安芸毛利家の遠縁である越後毛利家が栄えた歴史ある地。
今回はそこで屋根・外壁・雨樋等の建築板金業を営まれる活ノ平板金工業所を訪れ、社長の伊平雅夫さんにお話をお聞きしました。


 

 代表 伊平雅夫氏
 (株)伊平板金工業所

柏崎市大字北条4041‐1
    TEL 0257‐25-3120
        0120‐120‐755
    FAX 0257‐25‐4103

ITによる営業展開

 元請に頼るだけでなく、自分で営業を展開し、特殊工事やリフォームに活路を見出すという方針で、早くからその活動の一環として、パソコンやIT技術の可能性に注目されています。
 リフォームはでき上がりを具体的に示すことが肝心と、パソコンで完成イメージを作成し、お客様に見てもらいながら素材や色を選んでもらうシステムを作り上げています。完成後に「雰囲気が違った」「景観とマッチしない」等の後悔をする心配がなく、安心して任せられると好評を得ているそうです。
 ホームページにも早くから取組まれ、この春からは工事費用を簡単に積算できる「わが家のリフォーム一発解答!」というコーナーを公開されています。
 一般住宅を多く手がけるにつれ「優れた技術を、適正に評価してもらい、適正な利益を得たい。」という想いとは裏腹な現実もあることを知り、正しい情報・知識の提供で賢いお客様になってもらい、納得して任せてもらえるよう、ひいては市場の拡大に繋げたいと考えての取組みだそうです。遠隔地からの問合せには信頼の置ける組合加盟業者を紹介し、システムやノウハウの提供も含め業界全体の発展に繋げたいということでした。新聞各紙にも取り上げられ、実際にリフォーム依頼のメールも入るなど成果は上々の様子でした。

建設マスター

 屋根工事では、ステンレス防水技術に高い評価を受けているそうです。これはステンレスシートの継目を溶接で貼合せる工法で、ビルの屋上のような屋根をプールにすることも可能という完全防水施工技術だそうです。この施工方法の確立や切断加工機の開発が認められ、この5月には扇千景大臣から建設マスター表彰(優秀施工者国土交通大臣顕彰)を受けられました。ちなみに金属屋根部門では県内初の快挙とお聞きしました。
 金属屋根関連としてはその他に、寺社等の屋根リフォーム用にステンレス成型瓦を自社開発されています。成型用金型を自製するなどコストを抑える画期的な工夫をされ、「特許を取ったら…」と言われることもあるそうですが、「みんなで工夫して業界全体の技術に育ってほしい。」とお考えだそうです。

今後の展開

 今後は屋根設置型家庭用太陽光発電の普及に取組んでいきたいと思っています。お勧めできるメリットとしては、「クリーンエネルギーであること」「節電効果や、余剰電力が売電可能であること」そして一番のメリットは「省エネ意識が高まること」だと思います。国や行政の積極的な後押しもあるので、情報提供を続け、いつか当社の新しい柱に育ってくれればと思っています。今後の活ノ平板金工業所にご注目ください。と、熱心に語ってくださいました。